平成23年12月31日大晦日
今年もいろいろなことがあった。多くの方々から支えていただき一年間を過ごすことができた。心から感謝申し上げます。 平成23年は、元旦5時からの元朝式(がんちょうしき)そして南流山駅での駅頭活動からはじまった1年であった。県議会議員として改選の年であり、招待行事での挨拶など一つひとつの「出番」を、ことさら気合を入れて臨んだ。 平成23年2月定例県議会の一般質問では、「新流山橋早期建設」や「流山有料道路無料開放」、「消防団員確保策」や「農業教育」などを項目として取り上げ、1期目4年間の集大成として、壇上から強く訴えた。 2月定例県議会最終日の3月11日。議案採決の最中に発生した大地震の恐怖を忘れることはない。わが人生も、いよいよかと思った。余震のたびにそう感じた。自由民主党会派控え室のテレビに映し出される映像を、ただただ皆で黙って観ていたこと。石油会社の火災事故により赤く染まる空。家族との連絡がとれない苛立ち。あらゆるツテをたどって捕まえたタクシーに乗り、翌朝近くに帰宅。当日予定されていた私の後援会事務所開きは当然中止。こんななかでも仲間が集まってくれて、それでもいらしてくれた支援者の方々への対応にあたってくれた。 また、震災当初から気になっていた福島原子力発電所が最悪の事態を迎えた。暗澹たる思い。しかしこの事故が流山市そして私の活動に対して、直接的に大きな影響を与えるとは想像だにしていなかった。 そして千葉県議会議員選挙。いわゆる自粛ムードと計画停電により、いつもの選挙の雰囲気ではない。皆で支援物資を集めて、流山市を通じて被災地へ送ったりした。迎えた4月1日選挙告示日の出陣式は、そのまま2期目当選報告会になった。流山市選挙区44年ぶりの無投票当選により、二期目の任期をスタートした。多くの支援者を前にして、より一層の精進を約束した。 その後、県内他選挙区の応援にまわった。結果として、千葉県議会の議席の過半数を自由民主党会派で確保することができた。震災復興他山積する様々な課題に対して、安定した県政が実現できること、そしてその中のひとりとして活動できることに情熱を覚えた。 4月後半は地元流山市の市長・市議会議員選挙の応援。自己の信念に従った言動に徹した。この頃から流山の放射線数値を心配する話題が多くなってきた。 5月臨時県議会そして6月定例県議会。震災復興に対する莫大な予算計上を決議した。 そのなかで県土整備常任委員会の委員長に就任した。重責であるが、意気に感じる。また党においては副幹事長、政務調査会審議委員そして青年局・青年部の交流委員長という役職を仰せつかった。 6月定例県議会では、私も一般質問をした。流山市を含む東葛地区のおける放射能問題について取り上げ、熱心に自論を展開した。特に柏、流山などの東葛地区において放射線量が高いという、いわゆる「ホットスポット問題」に対しては、当初から逃げずに取り組んだつもりであるし、未だに多くの時間を費やしている。沢山の人にお会いし、時に激しい議論もした。ヒロシマ、ナガサキそしてフクシマ。放射能との人類の不幸な経験の多くが我が日本にあることは無念至極であるが、冷静かつ熱心に皆で力を合わせて乗り越えていかなければならない。 12月定例県議会において一般質問をした。ライフワークである小児医療そしてベンチャー企業育成について取り上げた。 いまもその真最中であるが、10月以降の慌しさは人生最大である。完全休日は無く、公私の区別はつかないし、つける必要もないとも思い始めている。今のいまは、新流山橋に関する具体的行政手続が大きな関心事である。 11月には海を渡り「上海」という都市を体験してきた。タクシー運転手は、我々が日本人と知るなり、上海リニアモーターカー(時速430キロ)について自慢げに語った。実に苦々しく感じた。他国民から言われるまでもなく、わが国経済に対する不安は大きい。円高は、震災、原発事故が起こった後も加速的に続いた。対する輸出産業側の打ち手は限られていて、生産拠点を他国に移し、国内の産業空洞化をもたらし続けている。 あらゆる理想も福祉政策も、「財源」がなければ実現できない。この国は走り続けないとコケてしまう宿命にあることを再確認すべきである。皆で沢山勉強して沢山働く。そこのあるのは決して非人間的な暮らしではない。福沢諭吉先生ご存命の時代より事態は深刻だと思う。 政治家、官僚そして経済界が今一度「力」を最大結晶化して集結すべきある。なかでも政治に関する最近の議論は心許ない。例えば「道州制」、「地方主権」など政治行政的枠組みづくりがそれほど重要か?議論のための議論になっていないか?まずは、いまの地方自治制度をしっかりと運用する努力をもっとすべきではないのか? また官僚は叩くものでない。優秀な頭脳は、この国の国益のためにしっかりと利用・活用していかなくてはならない。もっと国民は強(したた)かにならなくてはいけない。 政官民それぞれが得意分野を担いながら、先人から譲り受けた素晴らしい日本を守り、そしてより良くして子孫へ引き継いでいくことこそが保守政治の精神である。私も頑張ってまいりたい。 そして、今年も沢山の人と出会ったが、今生の別れも多かった。 6月に同期の大野眞県議がご逝去された。懐の広い人物であった。口数は少ないが、強い信念と哲学を感じさせた。これからも私の人生のなかで、「男子こうあるべし」と思わせてくれる人物である。ご冥福をお祈り申しあげます。 また5月に親しい地元の後輩が他界した。私が流山青年会議所の理事長を務めた年に、力強く私を支えてくれた一人であった。末が恐ろしくなるほどの「人物」で、一度でいいから一緒に仕事をしてみたかった。1年間の癌闘病の末、32歳でこの世を去った。彼の死後から私は、別居している両親のところに、できるだけ多く顔を出すよう心がけている。両親とも健在である有難さ。彼は今でも私を支え、導いてくれている。合掌。 昨日、私の後援会長である秋元大吉郎先生を訪ね、近況報告をした。84歳にして矍鑠(かくしゃく)とされており、温かく、時に厳しくご指導をいただいている。本当に多くの方々の支えがあって今がある。いくつかある私の後援会も安定感を増してきている。初心を忘れず、より一層頑張っていかなければならない。 以上まとまりませんが、平成23年最後の投稿とします。 風邪など引かぬようご自愛ください。本年も大変お世話になりました。ありがとうございました。来年も何卒よろしくお願い申し上げます。 千葉県議会議員 武田正光 平成23年12月31日
by takeda-hashiru
| 2011-12-31 18:56
| その他
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Comments(2)
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maro-qtarou at 2011-12-31 21:00
ご無沙汰しております。
巷に流れるニュースを見て、モヤモヤした気分での年越しになりそうでしたが、たけだ先生のブログを読ませて頂いて『まだ大丈夫!!』と希望を持って新年を迎えられます。 微力ですが、折に触れ先生のご活躍を勝手に紹介させてもらってます。 お忙しい毎日、お身体だけはくれぐれも大切になさってくださいませ。 よいお年をお迎えください。
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takeda-hashiru at 2012-01-04 09:31
いつもありがとうございます。
そして本年もよろしくお願い申し上げます。 つらつらと書いてしまいました。とにかく頑張る!という話です(笑)のびのびになっている面会の件、今月中にと思ってます。またメールいたします。
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